離婚法務弁護士 ドットコム

堺オリーブ法律事務所

離婚問題に特化した法律事務所として、モラハラ被害の救済に注力

「人生を大きく左右する離婚においては、専門的なサポートが欠かせない」。その信念から、下迫田浩司弁護士は「堺オリーブ法律事務所」(大阪府堺市)を設立し、離婚問題に特化した弁護士として、離婚問題に苦しむ方たちの支えとなっています。なかでもモラハラ被害の救済に力を入れているという下迫田弁護士に話を伺いました。

堺オリーブ法律事務所(大阪府堺市)下迫田浩司弁護士_メイン画像
下迫田 浩司弁護士
堺オリーブ法律事務所
受付時間
  • 平日可

インタビュー

離婚問題に特化した弁護士になるために事務所を開設

事務所設立の経緯を教えてください。

弁護士登録後、大阪府岸和田市の法律事務所に入所し、10年間にわたり様々な案件に携わりました。相続や債務整理や中小企業法務や債権回収や労働問題や交通事故など幅広い分野を手がける中で、離婚問題に特化した弁護士になりたいという思いが強くなり、2018年に独立して事務所を開設しました。

私と同様に離婚問題に特別に注力している弁護士垣岡彩英が2020年に当事務所に加わり、現在、より充実した体制で離婚問題に取り組めるようになっています。

堺オリーブ法律事務所_垣岡弁護士

なぜ離婚問題に特化したいと思われたのですか。

以前勤務していた事務所で、夫のモラハラに苦しむ女性から相談を受けることが多かったんです。女性たちは夫に支配され、自尊心を喪失し、自らを無力だと思い込んでいました。そんな女性たちに寄り添いながら離婚問題に取り組む中で、自分が弁護士として人の幸せに最も貢献できるのは、離婚問題だと思いました。

自信を失っている女性が夫に離婚を請求し、別居して、離婚して、自立した生活を手に入れる。その過程で、依頼者が徐々に自信を取り戻す姿を見ることにやりがいを感じます。

離婚案件を通じて、依頼者が新たな人生に向けて前進できるようにお手伝いをすることが、弁護士としての存在意義だと感じています。

事務所の理念を教えてください。

堺オリーブ法律事務所_ミッション

当事務所では、「お客さまが『安心感』と『満足感』を感じられる法的サービスを提供する」という理念のもと、案件解決に取り組んでいます。

モラハラの被害に遭っている女性は、心が傷つき、衰弱した状態で事務所に訪れます。そのような方にとって、弁護士への相談はきっと勇気がいることでしょう。その気持ちを受け止め、来所する前よりも少しでも心が軽くなってもらえるように心がけています。

キッズスペースを設置して相談しやすい環境を提供

離婚の相談者の中には感情的になっている方もいるかと思いますが、相談を受ける際に気を付けていることはありますか。

堺オリーブ法律事務所_弁護士二人1

話を遮らず、相談者の言葉を受け止めることを心がけています。たとえそれが法律と直接関係のないような話でも、相談者が抱えている悩みや思いに耳を傾けることは、方針を立てる上でも重要です。

相談者が自分の思いを語る際には、その思いに共感することも多く、涙ながらに語る方の話を聴くと、もらい泣きしてしまうこともあります。

もちろん、話を聴くだけでなく、法的なアドバイスを提供し、相談者の思いを実現できるよう努めています。相談者が見通しや解決策を聞いて安心感を抱き「勇気を出して相談してよかった」と感じていただけることを目指しています。

離婚問題を弁護士に相談することには、どのようなメリットがあるのでしょうか。

財産が複雑で財産分与が争点となるようなケースにおいて、弁護士に依頼することで法的なアドバイスや専門知識を得ることができます。これによって、より有利な財産分与がおこなわれる可能性が高まります。

私が扱うケースはモラハラ離婚が多いため、被害者が自ら離婚の意思を表明しにくいという事情があります。離婚の話を相手に切り出すことが難しく、自力で配偶者と話し合いを進めることが難しい場合も少なくありません。

こうしたケースでは、弁護士が仲介役として立ち、冷静かつ客観的に問題を解決する手助けをすることが期待できます。弁護士が間に入ることで、感情的なトラブルを最小限に抑えつつ、公正な離婚手続きを進めることが可能です。

特に感情的な問題が複雑な場合やモラハラが絡む場合、弁護士のサポートを得ることで円滑かつ公正な離婚手続きが進められ、当事者の安心感や精神的な負担の軽減に役立ちます。

堺オリーブ法律事務所_弁護士二人2

離婚問題における事務所の強みや特徴を教えてください。

モラハラ被害に遭われている方の離婚案件を数多く扱ってきた経験から、モラハラに対する専門的な知見を持っており、複雑な問題にも的確に対処できると自負しています。

モラハラは法的な離婚原因にあたらず離婚は難しいと考える弁護士もいますが、離婚できるケースのほうが圧倒的に多いです。モラハラを単なる性格の不一致として扱うのではなく、深刻な問題として捉え、依頼者に適切なサポートを提供しています。

もちろん、養育費や財産分与などの経済的な問題についても、多くの知識・経験を有するとともに、常に最新の裁判例などの情報を収集して、依頼者にとって最も有利な戦略をとることができるようにしています。

また、当事務所は相談室にキッズスペースを設けており、お子さまを連れての相談も歓迎しています。相談室には大きな鏡があり、お子さまが背後で遊んでいても、鏡越しに様子を窺えるように工夫しています。

堺オリーブ法律事務所_キッズコーナー

このような環境づくりは、相談者の心理的な負担を軽減し、円滑なコミュニケーションを促進する効果があります。私たちはこうした細かな配慮を重視し、お子さま連れの方も安心して相談いただけるよう心がけています。

ファイナンシャルプランナーと提携して経済的不安もサポート

これまでに取り組んできた離婚案件のなかで、印象に残っている案件はありますか。

不倫をしてしまった妻の代理人を務めた親権争いが印象に残っています。

夫は離婚の要求とともに、子どもの親権を主張していました。妻は不倫をしたことに自責の念を感じていたものの、子どもに対する愛情は強く、自分の手で育てたいという思いから当事務所に相談に来たのでした。

一般的な感覚では、不倫をした妻が親権を獲得するのは難しいと思われるかもしれません。しかし、法的な考えでは、不倫をした者が親権者として不適格とは必ずしもなりません。

依頼者は子どもを顧みずに不倫に走ったわけではなく、育児もしっかりとおこなっていました。毎日子どものお弁当を作ったり、保育園に送迎したりなど、子育てに励んできた記録が残っていたため、それを証拠として家庭裁判所に提出しました。その結果、裁判所の判決により親権を獲得することができたのです。

親権争いでは、子どもの監護実績が重視されます。このケースでは、依頼者が継続的に子育てに尽力していた事実が、最終的に親権獲得の決定に大きく影響しました。「不倫」という先入観にとらわれずに、依頼者の話をしっかりと聞いて対応したことが、良い結果に繋がったのだと思います。

最後に、離婚問題で悩まれている方にメッセージをお願いします。

モラハラでお悩みの方は、自分がモラハラに遭っていることに気づきづらいことがあります。暴力や経済的な虐待がないから大丈夫だろうと思っている方もいるかもしれませんが、つらさを感じているなら、それが問題です。一歩を踏み出すために、まずはお電話ください。

早めに相談していただければ、別居のタイミングや住民票の問題など、さまざまな面でサポートできると思います。当事務所は、「女性とシングルマザーのお金の専門家」である加藤葉子ファイナンシャルプランナーと提携しており、私自身もAFPの資格を取得していますので、別居後の経済的な問題についてもご相談いただけます。

堺オリーブ法律事務所_フィナンシャルプランナー

勇気を出してお電話いただければ、全面的にサポートさせていただきます。お悩みが少しでも軽減され、新しいスタートが切れるように、ぜひ早めにご相談ください。