離婚法務弁護士 ドットコム

牧野法律事務所

1万件を超える相談で培った信頼と実績〜依頼者の価値観を尊重し、離婚問題を解決に導く

千葉県船橋市の牧野法律事務所で代表を務める牧野房江弁護士(千葉県弁護士会)。弁護士として50年以上のキャリアと数百件に及ぶ豊富な離婚調停、離婚訴訟事件の経験があり、依頼者1人ひとりの状況に最適な問題解決の方法を導きます。離婚問題に取り組む姿勢や事務所の強みなどを聞きました。

牧野法律事務所(千葉県船橋市)牧野房江弁護士_メイン画像
牧野 房江弁護士
牧野法律事務所
受付時間
  • 平日可

インタビュー

人と人との問題を解決するにはその人を理解し、その人の人格を否定しないことが信頼関係の構築につながり、事件の解決につながる

事務所設立の経緯を教えてください。

この事務所は、子どもが大きくなり手が離れたことをきっかけに、昭和60年に設立しました。船橋で開設したのも、自宅に近いからです。弁護士1人、事務員1人で立ち上げたので、事務所経営が成り立つのかという不安もありました。当時は依頼があればどんな事件でも受けていましたね。

とはいえ、個人事務所に来る事件の多くは離婚、相続、債務整理です。離婚事件は相談の3分の1を占めます。もともと東京の裁判所で家事調停委員をしていた経験もあり、離婚事件には多く携わってきました。船橋に事務所を構えてからも市役所の市民相談を受け付けるうちに離婚事件が増え、紹介でご縁をいただくようになりました。

どのような理念のもと、離婚事件に取り組んでいますか?

どんな人に対しても、人格を尊重して事件を進めることが大事だと常に考えています。この姿勢は依頼者だけでなく、相手方に対しても同じです。相手方にも人格や固有の価値観があるので、尊重し理解することが調停を早く成立させたり、訴訟においても和解に持ち込めるようになるのです。

そのため、当事者の家庭環境や親御さんの職業などを把握し、当事者双方の事情や価値観を理解するよう努めています。

牧野法律事務所_集合写真

離婚事件では、相談者が精神的に不安定になっていることもありますが、相談時にはどのようなことに気を付けていますか?

依頼者の中には精神的に落ち込み、ストレスで鬱状態になっている方もいらっしゃいます。まず、その方を否定するようなことは言わないように努めています。せっかく勇気を持って来所してくださったのですから、まずは信頼関係を築くところから始めます。

依頼者が「この弁護士なら何でも話せる、自分の気持ちを理解してくれる」と感じてもらえるように、丁寧にお話を伺います。

全てを今すぐ解決する必要はない。ときに時間が味方になることも

これまでの離婚事件で特に印象に残っているものはありますか?

ある女性の代理人として関わった離婚事件で、父親が子どもの親権を渡さないと主張したケースがありました。彼女は経済的にも精神的にも子どもを育てられる状態になく、家庭裁判所の判断で親権が父親に決まりました。

しかし、面会交流の際に子どもが母親と暮らしたいと強く主張したため、彼女は子どもを父親に渡さず、裁判所の引き渡し命令にも従いませんでした。最終的には、母親と子どもの強い意志により、裁判所も母親に親権を認めました。

本当にどうしようもない事件の場合は、時間に頼ることもあります。時は心の傷を癒します。お互いに自分を見つめなおすことにより、解決の方向に向かうことがあります。また子どもの成長、就職・転職など状況の変化を待つことも、最終的により良い解決につながる可能性があります。

女性が経済的に自立できるようになったり、当初は絶対に離婚しないと思っていても時間が経つにつれて冷静になり将来のことも考えて、離婚も視野に入れられるようになるなどです。

すぐに離婚したいと思っても、離婚後の生活ができないなど、すぐに離婚しない方が良い場合もあり、3年後に離婚するつもりでまずは経済的に自立するなどのアドバイスをすることもあります。

離婚問題を弁護士に依頼することのメリットは何でしょうか?

ご夫婦で建設的な話し合いができるなら弁護士をつけずに離婚することも可能です。問題は当事者同士で話し合いができない場合です。既に別居を開始しているようなケースでは、代理人が窓口となった方がスムーズに話が進みます。

また、財産分与などを申し立てる際、妻が夫の財産を正確に把握していない場合でも、弁護士がいればスムーズに財産を開示させることができます。財産分与で見落とされがちな退職金予定額や生命保険の返戻金なども忘れずに加算できます。

弁護士に頼む最大のメリットは、「性格の不一致」による離婚の場合です。一方が離婚に反対している場合、当事者同士ではなかなか話が進みません。

法律上の離婚原因にあたるか否か判断が難しいので、当事者間では決着がつかないのです。弁護士に相談すれば過去の多数の裁判例などから訴訟になれば離婚できるかどうかを判断し、解決方法の指針を示すことができます。

牧野法律事務所_相談室

1万件以上のノウハウからその人に合った問題解決方法を見出す

先生は数多くの離婚事件を取り扱っていますが、事務所の強みはどこにありますか?

これまで相談だけでも1万件以上、調停や訴訟も多数扱ってきましたから、幅広い状況にも対応できるノウハウがあります。船橋に事務所を構えて38年、依頼者からの紹介で親子2代の離婚相談を受けることもあります。

最後に、現在離婚したいと悩んでいる方に向けてメッセージをお願いします。

一人で悩んでいると同じことばかり考えてしまいがちです。離婚したいけれど子どもが小さいから働けない、働けないからお金がないと堂々巡りになってしまうこともあります。問題が多すぎて整理がつかなくなることもあるでしょう。

弁護士はあなたが抱える問題を整理し、将来の生活が良くなるようにアドバイスできます。すぐに離婚を依頼したいわけでなくても、まずは何に悩んでいるかをご相談ください。経験に基づき、解決方法を見つけるお手伝いをします。あなたの想いや価値観を否定することは決してありませんので、まずは安心してご相談に来ていただきたいと思います。