インタビュー
男女問わず様々な年代の方からご相談いただいています
これまでのご経歴について教えてください
2016年に弁護士になり、熊本市内の法律事務所に所属した後、2024年に独立して当事務所を設立しました。
離婚に関して、どういったご相談が多いでしょうか?
離婚することを前提に条件面で折り合いがつかないケースもありますし、相手が離婚に応じてくれない、あるいは離婚したいと言われているけどしたくないといった相談もあります。特に子どもが絡むケースは、親権、面会交流、養育費など様々な問題がありますし、当事者も感情的になりやすいので、当事者同士では話がつかず相談に来られる方が多いですね。
また、子どもがいる共働き世帯だと、親と同居していたり実家の近くに家を構えている方が多いです。そうなると親との関係が強いので、親が色々意見を言って余計にもめるケースもあります。
相談者の男女比や年齢層はいかがでしょうか?
男女比はほぼ半々です。年齢層に関しては、女性は30代、40代の方が多いと思います。男性はもう少し上の年代の方からもご相談いただきます。
どんな些細なこと、感情的なことでも、なんでもお話しください
離婚案件を手掛ける上で、どういったことを大切にされていますか?
色々ありますが、1つ目は、離婚の影響を一番受けるのは子どもなので、いかにダメージを抑えるか、どうリカバリーするかを依頼者と話して対応を考えることです。子どもがいない場合でも、離婚後に一番いい形で再スタートを切るためにはどうすればいいか、よく話し合うことを大切にしています。
2つ目は、特に女性の場合は、離婚をきっかけに貧困に陥りやすいという問題があります。離婚後にどうやって生活していくかということは、離婚前の段階から一緒に考えるようにしています。
3つ目は、依頼者が何に不満を持っていて、どうなることを望んでいるのかという根っこの部分に意識を向けることです。法律に従って解決することが前提ではありますが、依頼者の気持ちにも目を向けて、感情的な部分でも納得してもらえるように対応を進めていきます。
離婚するかどうかも含めて、将来のことを決める上で何か指針のようなものはありますか?
これは皆さんにお伝えしているのですが、正解はわからないですし、人間は何かを選んでも、もう片方が良かったと後悔するものなんです。ですから「絶対に後悔しない選択を目指すのではなく、笑って後悔できる方を選びませんか?」とお伝えしています。
先生の事務所ならではの強みや、他の事務所との違いはどんなところでしょうか。
とにかくよく話を聴いて、一緒に解決に向かって走ることです。何か特別なことをやるというよりは、凡事徹底ですね。
多くのケースでは、何か一つ大きな出来事があって離婚につながるというよりは、日々の小さな積み重ねによって離婚の危機が生じています。だからこそ、どんな些細なことでも、怒りの部分も悲しみの部分も、何でも話していただくようにしています。
弁護士に相談するときは緊張する方も多いと思うので、何でも話して良いと言っていただけると気が楽になりますね。
そう思っていただけると良いですね。そのおかげか、依頼者からは、よく「話しやすい」と言っていただきます。
色々話していただく中で解決の糸口が見つかったり、依頼者が何を望んでいるのか、何がピンとこないのかもわかるので、私にとってもプラスになっています。
依頼者とは直接会って話すことが多いのでしょうか?
ご依頼いただいた序盤や大事な局面ではそうしています。やはり直接お会いした方が依頼者も話しやすいでしょうし、私も細かなニュアンスや表情を読み取りやすいです。もちろん毎回お越しいただくのは大変ですから、オンラインやメールなども使って、依頼者の負担にならないように配慮しています。
ネットの情報を真に受けるのは危険。弁護士に相談することで正しい知識を得られます
離婚トラブルについて、弁護士に相談するメリットはどういったところでしょうか?
客観的に見てもらえる、というところだと思います。
一人で悩んだり考えたりしていると、それが独りよがりの意見なのか、それとも一般的に見ても正しい意見なのか、ご本人では判断できません。たとえば自分はモラハラやDVを受けていると思っていても、客観的に見ればそこまでではないという場合があります。反対に、客観的に見ればモラハラやDVを受けているのに、ご本人にその認識がない場合もあります。主観と客観がずれている状況で当事者同士で話し合っても、ただの喧嘩になってしまって解決しません。
他方で弁護士は、相談者に寄り添いつつも、法律の専門家として客観的な意見をお伝えします。その結果、できること・できないことの区別がつきますし、自分は何を不満に思っていて、どうしたいのかということも整理できます。
相談前に、ネットで色々調べて来る方も多いのでしょうか?
そうですね。ただ、ネット上には、特殊な事例やレアケースが載っていることも多いです。色々な要素が重なってうまくいった成功例を見て、簡単に同じことができると誤解されている方もいらっしゃいます。
法律問題は相手のある話ですし、裁判になればケースごとに裁判官が判断しますので、ネットの情報を真に受けすぎないことも大事です。やはりきちんと弁護士に相談して、自分のケースはどうなるかという適切なアドバイスを受けることが不可欠だと思います。
離婚案件のやりがいを感じるのはどのようなときですか?
解決したときに、依頼者がホッとした顔をされるのを見たときですね。複雑に絡み合った糸を1本1本解きほぐしていって、それが全部終わったときが離婚に至ったときなので、「やっと終わった」「これで次に進める」といった表情をされる方が多いんです。それを見たときに、大変だったけど頑張って良かったなと思います。
離婚が成立すれば弁護士の役目は終わりますが、依頼者にとっては通過点であって、まだまだ人生は続きます。弁護士が伴走できるのは長い人生から見れば短い期間ですが、依頼者が自分の足で歩いていく基盤を一緒に作れることも大きなやりがいです。
初回相談無料。問題や気持ちの整理のためにも早めにご相談ください
初回相談の流れを教えていただけますか?
まずは電話かメールフォームから相談予約をお願いします。受付時間は平日9時から20時です。
相談当日は、離婚したい理由などをうかがって、離婚するときに決めるべきことを一通り説明した上で、問題になりそうなことを具体的に深堀りしていくという流れが多いです。
相談料はいかがでしょうか?
初回は無料です。特別時間制限を決めているわけではありませんが、おおむね30分から1時間程度聞くことが多いです。
時間制限を設けると、相談者が自分の判断でポイントを絞って話してしまうことがあります。ところが、相談者が大事だと思っていることと、弁護士から見て大事なことは違うことも多いです。相談者の判断で絞って話すのではなく、どんなことでも自由にお話いただくようにしています。
離婚について悩み、弁護士への相談を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。
少しでも悩んだら、とりあえず弁護士と話してみてください。話すことである程度状況が整理できます。相談したからといって、すぐ離婚する必要はありません。離婚しようかなと悩んだ段階でご相談いただいて、それを踏まえた上で決めれば良いんです。
弁護士から客観的なアドバイスを受けることで、自分が絶対に正しいと思っていたけど、実は違ったと気づいて関係を見直せるかもしれません。反対に、自分が悪いと思っていたけど、実は全く悪くないと気づけることもあります。
ご本人に認識がなくても、客観的に見れば緊急性が高いこともあります。少しでも疑問に思うことがあれば、無料相談も活用して気軽に相談してみてください。