インタビュー
倉敷市内で10年以上活動。依頼者の幸せのために離婚問題を解決します
これまでのキャリアについて教えてください。
2013年に弁護士になり、倉敷市内の法律事務所で経験を積んだ後、2022年10月に当事務所を設立しました。当事務所は、倉敷市駅から車で9分の場所にあり、倉敷市内では数少ない女性弁護士の法律事務所です。
事務所として大切にしていることは何ですか。
「青い鳥法律事務所」という事務所名にも表れているのですが、青い鳥と聞くと「幸せ」を連想する方が多いと思います。弁護士に依頼する方は何かしら悩みを抱えているわけですが、案件を解決していく過程で、依頼者に幸せになっていただきたい。そう考えて一つひとつの案件に取り組んでいます。
また、青い鳥の話は、青い鳥を探しに行ったけれど実は近くにいたという結末です。事務所名には、幸せは、実はあなたの近くにあるんですよという想いも込めています。
もちろん「幸せ」の意味するところは人それぞれですが、私が思う「幸せ」というのは、依頼者が自分で自分の将来を決めて、問題を解決して、明るい気持ちで自分の人生を歩んでいける、そういうイメージです。
丁寧な対話を通して本当の気持ちを汲み、納得の解決に導きます
離婚問題に関して、どういったご相談が多いですか。
「離婚したいのですが、どうしたら良いでしょうか」というご相談が多いです。ネットで調べたりして、なんとなく財産分与や養育費といった言葉は知っていても、実際何をどうすれば良いかわからないという方が多いです。夫婦間で色々話し合ってみたけどうまくいかないという方もいますが、まだ離婚を切り出していない段階で来る方も少なくありません。
年代的には30代から60代と幅広く、それより若い方やご高齢の方もいらっしゃいます。
離婚に注力されているのは、どういった想いからですか。
弁護士になってから一貫して、個人の方の身近な法律トラブルの解決に取り組んできました。離婚は誰にでも起こりうることであり、ひとたび争いになると当事者間での解決が難しいです。法律的に難しい論点も多々あることから、弁護士がお役に立てる分野として注力しています。
また離婚問題では、女性は特に、「同性の弁護士に相談したい」というニーズが高いです。実際に、当事務所の場合は、離婚について相談に来る方の8割以上が女性です。弁護士全体の中でも女性は少なく、倉敷市で活動している女性弁護士となるとさらに数が限られます。女性弁護士のサポートを求める方の声に応えたいということも、離婚問題に注力する理由です。
もちろん、女性に限定しているわけではなく、男性からの相談も受け付けています。
離婚問題を手掛けるうえで、どういったことを心がけていますか。
依頼者の本心がどこにあるかは常に気にかけています。たとえば「離婚したい」と言っている方でも、よく話を聴いてみると実はまだ気持ちが固まっていない場合もあります。その方が発する言葉だけではなく、仕草や表情にも注目して、丁寧に真意を汲むことを心がけています。
依頼者が本当はどうしたいのかを聞き出した上で、希望を実現するための方法を複数提案します。私から「こうする方がいいですよ」と押し付けず、最終的には依頼者自身の判断を尊重します。納得した上で判断してもらえるよう、それぞれの方法を選んだ場合の見通しやメリット・デメリットなどを丁寧に説明しています。
人生の辛い時期に伴走し、依頼者が元気を取り戻す姿を見ることがやりがいです
離婚について、弁護士に依頼するメリットは何ですか。
離婚問題は夫婦間で話し合って解決しようとすると、感情的に対立し、複雑化しやすい傾向があります。そうなる前に弁護士が入り、依頼者と相手方双方の利害を調整しながら冷静に交渉を進めることで、スムーズな解決が期待できます。相手方とのやりとりは弁護士がおこなうので、ご自身で直接対応する必要がなくなり、精神的な負担が軽減することもメリットです。
これまで離婚問題に取り組んできた中で、印象的だったことはありますか。
依頼者の中には、離婚について悩み、心のバランスを崩して通院している方もいます。初回相談のときには沈んだ表情をされていた方が、お会いするたびに元気になっていく姿は印象的です。弁護士に依頼したことで、解決に向けて前進できているという安心感を得られて、徐々に元気を取り戻していく方が多いと感じます。
案件が解決した数年後に電話をくださる方もいます。声を聴いて「こんなに明るい声で話せるようになったんだ」と嬉しい驚きを感じることもよくあります。
他の分野でもそういったことはありますが、離婚は特に、依頼者の表情や心の状態が大きく変化するケースが多いですね。
離婚案件のやりがいは何ですか。
離婚というのは、人生で起こる様々な出来事の中でも、トップ3に入るくらい辛い経験だと思います。大変な状況にある依頼者を支え、離婚という危機を乗り越えるための力になることにやりがいを感じます。問題が解決し、依頼者が未来への一歩を前向きに踏み出す場面に立ち会えたとき、この仕事をしていてよかったと心から思います。
早めの相談が大切。離婚しようか悩んでいる段階からご相談ください
初回相談の流れを教えてください。
まずは当事務所へお電話いただき、相談予約をお取りください。予約の段階で、当日お持ちいただきたい資料などもお伝えします。相談は平日9時から17時に受けていますが、時間外の相談にもできる限り対応します。
相談当日は、結婚した時期や、現在別居中かどうか、お子さんがいらっしゃるか、相手が離婚に応じそうかなど基本的な話をうかがいます。その上で、親権、財産分与、慰謝料、養育費、婚姻費用といった離婚に伴う条件の話もしていきます。
法律相談の際、どういったことを心がけていますか。
依頼者の頭の中を整理することです。離婚しようか迷っている方、離婚を決意したけれど何から手をつければいいかわからない方、離婚後の生活への不安を抱えている方ーー。一人ひとりが置かれている状況は様々ですが、今後の見通しがはっきりせず、漠然とした不安を抱えている方が少なくないと思います。
法律相談ではまず、依頼者の話を聞いた上で、「考える必要があること」と「悩まなくていいこと」を区別します。どうすればいいかわからない状態は一番ストレスが大きいです。私と話をする中で、悩まなくていい部分がはっきりすれば、それだけでも大きな前進です。考える必要があることに焦点を当てて、依頼者と一緒に検討していくことで、今後の道筋もはっきりしてきます。
このように整理をするプロセスを通して、混乱した状態を一つひとつクリアにし、依頼者のストレスが軽くなるようにサポートしています。
相談のタイミングは早いほうが良いでしょうか。
そうですね。まだ離婚する意思が固まっていなくてもかまいませんので、離婚が頭をよぎった段階で相談に来ていただければと思います。
お話する中で「ご自身が本当はどうしたいのか」ということを一緒に探っていきます。相談の結果、今はまだ離婚しない方がいいという判断をする方もいます。ご自身で考えていると行き詰まってしまっても、弁護士という第三者の意見を聞くことで、自分の本当の気持ちがはっきりする場合があります。
離婚について悩み、弁護士への相談を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。
弁護士に相談することに対して、敷居が高いと感じる方は多いと思います。しかし、一人で悩み続けるよりも、一歩踏み出して相談することで、状況が整理されてご自身がどうしたいかがはっきりします。「これは悩まなくてもいいことだったんだ」とわかることで、漠然とした不安も晴れていくと思います。
相談したら必ず依頼しなければならないわけではありません。今後の方向性を考える上での一つの材料として、ぜひ弁護士のアドバイスを受けていただけたらと思います。