インタビュー
依頼者と向き合う時間を大切に
事務所設立の経緯について教えてください。
2006年に弁護士としてのキャリアをスタートさせ、東京都内の法律事務所で経験を積んだ後、2020年1月に中野区で個人事務所を開設しました。事務所を開設した理由は「一つひとつの事件に自分のペースでじっくり取り組みたい」という思いからです。
弁護士一人の小さな事務所ですが、地域に密着し、気軽に相談していただける場所を目指しています。事務所名の「東京ゆうか法律事務所」は、娘が生まれたら名付けたいと思っていた名前から取りました。柔らかな雰囲気が伝わればと思っています。
事務所の理念として大切にしていることはありますか。
できるだけ時間をかけてじっくりお話を伺い、個々の事情に合った解決方法を一緒に考えることを心掛けています。離婚問題はその背景が非常に複雑で多岐にわたるため、まずは依頼者の事情を細部まで汲み取り、それを解決策に反映させることが重要です。
小さな事務所だからこそ、時間に余裕を持って依頼者のお話を丁寧に伺うことができます。誰にも相談できずに、事態が深刻化してから駆け込んで来られる方もいらっしゃいます。そんな方々の助けになれればと思い、気軽に相談できる雰囲気づくりも大切にしています。
地域密着型の事務所として、離婚問題に取り組む
離婚問題に注力している理由を教えてください。
離婚問題は家庭の問題であり、とても身近な問題です。地域密着型の事務所として、離婚問題に取り組むことは避けて通れないと考えています。無事に解決した際に依頼者から「先生に依頼して良かった」と言っていただけることが私のやりがいです。
どのような相談が多いですか。
一番多いのは離婚したいけど相手が応じてくれないという相談です。交渉中の方やご自身で調停を申し立てた方など、相談の段階は様々です。離婚の理由も不貞や性格の不一致、DVなど多岐にわたります。熟年離婚のご相談もあります。
離婚問題について、最近の傾向のようなものはあるのでしょうか。
大きな変化はありませんが、以前よりも精神的な苦痛を伴うモラルハラスメントや虐待関連の事件が増えている印象があります。モラハラを立証し、離婚理由として認められるのは容易ではありませんが、調停などで考慮される可能性は十分にありますので、どうか諦めずにご相談ください。
財産分与などの条件を決める上では、専門知識が重要
離婚問題を弁護士に相談するメリットは何ですか。
大きなメリットの一つは、財産分与などにおける専門的な知識やノウハウの提供です。離婚問題には財産分与、慰謝料、年金分割、親権、養育費など多くの項目があり、適切な判断には高い専門性が必要です。
専門知識の有無で結論に大きな差が生じます。例えば、財産分与と言っても単純に半分に分けるわけではありません。親の援助による「特有財産」なども考慮されますし、養育費もお子さんが私立かどうかで異なります。一概に収入だけでは判断できないのです。
また、離婚の交渉は精神的な負担が大きいため、相手とのやりとりを代わりに任せられる点も大きなメリットです。
どの段階で相談すれば良いですか。
早めの段階のほうが納得できる解決を図れる可能性が高まると思います。離婚や不貞に関して悩んだら、お気軽にご相談ください。離婚するかどうかの判断材料を提示したり、不貞で慰謝料を請求するための証拠集めのアドバイスを行ったりします。どの段階にある方にも最適な助言を提供することが弁護士の役割です。
相談を後回しにして良いことはありません。問題が悪化したり、精神的な負担が続いたりします。別居を検討している場合でも、別居する前に一度弁護士にご相談ください。財産分与や慰謝料請求に必要な書類や証拠についてアドバイスいたします。
不貞の慰謝料請求の場合、どのような証拠が必要ですか。
不倫相手とのLINEのやりとりのスクリーンショットなどの証拠も有効ですが、内容によりますのでまずは弁護士にご相談ください。追加の証拠が必要かどうか、探偵に依頼した方が良いかなど法的観点から判断します。請求額についても一緒に考えていきましょう。
離婚や不貞などのトラブルを抱えている方へのメッセージをお願いします。
トラブルは早めに対応することが大切です。些細な相談でも結構ですので、問題が深刻になる前にご連絡ください。当事務所の強みは、依頼者のお話をじっくり伺う体制が整っている点です。個々の事情に応じた最適な解決方法を提案しますので、お悩みを抱え込まず、どうかお気軽にご相談ください。